今年の3月は、いつになく寒いなと思っていましたが、
桜はやはり同じ頃に咲き、4月の初めには愛でる間もなく散ってしまいました。 生きとし生けるものは、咲くときも散るときも、自分が知っているものだなと
あらためて思ったことでした。 子ども達もひとりひとりちがうものをもって生まれました。
まわりが無理に教えてもうまくいきません。 環境が整い、自らにもっている芽が育とうとしている姿を まわりがしっかり見ていれば、手助けすることもできます。
まわりの大人ができることは、子ども自らが芽が出せるように環境を整え
子どもが模倣できる大人として存在することだけです。 幼児教育は、庭の花を育てることに例えられます。
必要な風と水と土と太陽があるように、花の特性を知って準備する。 日陰の好きな花もあります。 密集していても丈夫な花もあるし、それでは咲けない花もあります。
まわりの大人を庭師に例えると良いでしょう。
ドイツでは幼稚園のことをキンダーガーデンといいます。
子どもを育てることは花を育てることと同じだからです。
0〜7才までに必要なのは風や水や土や太陽の自然。本当に花と同じですね。
他のものを用意したくなりますが、7才まではがまんがまん。
少々お母さんが忙しすぎてイライラしても、自然が助けてくれます。
そして、まわりの大人はお母さんお父さんだけではありません。
楓に御縁があって来てくださった楓のスタッフが、子ども達を見守る大人のひとりとして 仲間入りさせていただきます。
ひとりではありませんね、こんなにたくさんの目と心と手が子ども達に開かれています。
私達職員も楓にいる時の子ども達を、しっかり見守っていこうと気持ちをあらたにしています。
その子ども達も一日の半分はおうちにいます。
それも子ども達の基盤となる部分です。子ども達の庭師となる大人同士が ” 今日は水をやりすぎたみたいだ ” 〜 ” もう少し風にあたらないと苦しそうだ ” などとコミュニケーションをとることがとても大切になってきます。 このことも家庭の末端に位置させて頂き、相互に信頼関係も築かなくては、 花は育ちません。
朝夕ゆっくり話ができない時は、事前にお話し頂ければ時間を作りますので、 いつでも何かあったらお声をかけて下さい。 また「楓の会」や園行事は私達職員が日頃どんなふうに考えたり喜んだりしながら 日常を過ごしているかお伝えする大事な会でもあります。 行事をチェックして予定表に書き込んでくださると助かります。
お母さん、お父さんも楓ライフを大いに楽しんでくださると本当にうれしく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。 園長 : 林 悦子
※このブログは、園長が保護者に毎月配布している「かえでだより」を あらためて掲載したものです。写真だけでは伝わらない一年を通した園の雰囲気や、 園長・職員の考え、想いなどを入園検討者の方や子育て中の皆様にもお伝えしていければと思います。
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