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かえでだより 12月号

秋に思う

「忙しく慌ただしい日々が過ぎて、ふと顔を見上げれば

まわりの山はすっかり黄や橙、赤に彩られている。ずっと宙をみていたのかと、

こんなに秋が深くなっていることに、気づかなかったことを自問してみる。


朝、落ち葉に敷き詰められた駐車場を歩くと、

少しだけ得したような気持ちになる。

誰もいない園庭のイチョウの木の下に横になっていると

イチョウの葉が落ちる音は意外や意外、バサッという感じて

落ちてきて、身をよけてしまいそうになる。

でも青い空と黄色の葉に包まれて少しだけ得したような気持ちになる。


家の窓辺にも赤のシクラメンと黄色の花梨を置いてみる。

赤色と黄色が窓辺をほんのり暖めてくれる。

それに夏の間主役だった緑のつるが今は脇でふたつを引き立てる。

脇役でありながら主役級か。

必要なところに必要なものがあり、それぞれがそれぞれでいいということかな。


子ども達は毎週水絵の具の時間にいろんな色と出会う。

その色たちが子ども達の心のあり様を支え、

育んでいるんだなと感じたことだった。」


もう深い秋も終わりに近づき、12月を迎えます。

慌ただしい年末年始を迎えますが、良き日々となりますように。



園長 : 林 悦子

※このブログは、園長が保護者に毎月配布している「かえでだより」を あらためて掲載したものです。写真だけでは伝わらない一年を通した園の雰囲気や、 園長・職員の考え、想いなどを入園検討者の方や子育て中の皆様にもお伝えしていければと思います。

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