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かえでだより 11月号









卒園旅行も無事終わり、達成感と自信に満たされた太陽組さんが

益々自分らしく生き生きと過ごしているように見えます。

旅行の間は、二人の絶妙な掛け合いがいい感じで楽しく過ごせたとのことでした。


出発の時に荷物を渡し忘れるという、記憶に残るハプニングもありましたが

臼杵まで届けるあいだ中、こんなことが起きてしまったとおかしくなって

しまって、車の中で始終笑ってしまいました。

臼杵駅の二人は楽しそうにお絵かきをし、頂いたお菓子を食べ

レプリカの石仏の前で記念写真を撮っていました。

あらためて「いってきます」とあいさつをし、何事もなかったように

旅立って行きました。

どっしりとして、フラットでシンプルなふたりに、帰りの車の中でも

笑みが浮かんできて、私も何事もなかったように楓に帰ってきました。

又のりこ先生の報告をお楽しみに。


さて、先日楓の会で植物学者の宮脇昭さんのことをお話ししました。

いくつか補足をしたいと思います。


宮脇方式というその地に自生していた樹木をその地域の鎮守の森から

調査し、10年の間に沖縄から北海道まで調べたそうです。

本来の森は日本の中にわずか0.・・・%という

確率でしか残ってなかったそうです。

私が驚いたのは、10年の調査後初めて取り掛かったのが

大分新日鉄だったということです。

まだ誰にも知られていない頃に、新日鉄の担当の方が来られたそうです。

また、そのいきさつが東京の小さな規模の一会誌に載っていたことも驚きでした。


宮脇さんは日本とそのほかの国をあわせると4000万本の木を植えられたとのことです。

ただただ驚くばかりです。

先見の明を持った世界中の方が取り組まれたことに敬意の気持ちでいっぱいになります。


また後日談ですが、家に帰ってひとしきりのその話題で盛り上がっていたところ

新日鉄を仕事場にしているまなと君のお父さんが、「それで新日鉄には森のように

木が多くて小動物もよくみかけるし、フクロウの声もするのかがわかった」と

またひとしきり話に花が咲いたことでした。


話は変わりますが、ハンガリーの小児科医だった、エミー・ピクラーという人の

育児法がシュタイナー教育の0〜3歳までに取り入れられるようになってきました。

私が常日思っていることと本当にぴったりだったので、実証されたようで嬉しく

少しずつ紹介していければと思います。


大きい柱になる考え方をいくつかあげておきます。

それだけでも心に何かしら受けることでしょう。


◎人間として畏敬の念を持って接することが大事で、子ども扱いしない

◎いつも同じ手順ですると安心して先を見通す力がつく

◎赤ちゃんが一番よく知っている

◎声かけてから抱っこしたり、オムツを替えたりする

◎そんなに急いで課題を与えてどうする 今を見守り楽しもう

◎その子独特の成長の力・プロセスを信じる

◎ダメと言わないでいいように安全に過ごせる環境

◎そして、育てなくても育ってる。育てるつもりが育てられている。

(一番心に残る言葉です)



園長 : 林 悦子



※このブログは、園長が保護者に毎月配布している「かえでだより」を あらためて掲載したものです。写真だけでは伝わらない一年を通した園の雰囲気や、 園長・職員の考え、想いなどを入園検討者の方や子育て中の皆様にもお伝えしていければと思います。

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