9/23 は秋分の日、24日は十五夜でした。
楓でも27日にお月見団子を作りました。
お団子は、豊作や幸せが満ちるように、力を込めてまるめていただきます。
魔除けの力があるというススキも一緒にお供えして、
みんなでお月様の話を聞きながらすべての恵みに感謝して
お団子をいただきました。 (ススキはたくさん穂がついていることから豊作を意味したり
頭垂れるススキのようにお米が実るようにという願いもあってお供えにしたとも
いわれています。)
みんなで朝からまるめて、コンロの上に鍋を置いて、先生達がいれてはすくいます。
湯気の中から出てくる白いお団子に目を見張り、ほんとうにおいしそうに
いただいていました。
お団子作りはこの時期とても大事な作業です。
夏の間は、自分というものがないようにまわりに拡散し、
熱の中でまわりに溶けてしまったような気分になります。
秋に向かい、拡散していた自分がやっと自分の中に戻り、意識が目覚めていきます。
お団子作りはまるで拡散していた自分を自分自身の中に取り戻し力強く自分を
かたち作っていくかのようです。
これから私たちの内は充実していき、冬を迎えます。
そういう季節のめぐりを意識しながら過ごすと、あわただしい毎日では
ありますが虫の声も、空の青さも、吹く風に織り込まれている秋のかおりも
少しばかり身に染み入るようにも感じます。
園長 : 林 悦子 ※このブログは、園長が保護者に毎月配布している「かえでだより」を あらためて掲載したものです。写真だけでは伝わらない一年を通した園の雰囲気や、 園長・職員の考え、想いなどを入園検討者の方や子育て中の皆様にもお伝えしていければと思います。
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